整体の施術を受けると、人によって「好転反応」と呼ばれる現象がおきます。好転反応とは、身体の調子が一時的に悪化してから、より良い状態に回復するという反応を指します。今回は、整体の好転反応について解説します。

1. 好転反応の発生原因

好転反応は、身体が本来持つ自己治癒力の働きによって引き起こされます。整体の施術によって、身体のさまざまな部位の調子が良くなり、自己治癒力が高まります。そのため、一時的に身体が反応して、不調症状が強くなることがあります。
もう少し詳しく説明すると、良い状態になったことで慢性症状で鈍感になっていた知覚が正常になり、一時的に痛みを前よりも感じることもありますし、身体が回復するために眠くなることもあります。

2. 好転反応の具体的な症状

好転反応の症状は、個人差がありますが、以下のようなものが挙げられます。

・怠さ、眠さが出る
・目が冴えて寝れない
・関節痛や筋肉痛が増える
・頭痛やめまいなどの不快感が起こる
・便秘や下痢、腹痛などの消化器症状が生じる
・発熱が起こる
・かぜのような症状が起こる

これらの症状は、一時的なものであり、決して病気ではありません。また、施術の回数や頻度、部位などによっても症状の発生や程度が異なる場合があります。

3. 好転反応が起こりやすい時期

好転反応は、施術を受け始めた当初や、長時間の施術、または過度な刺激などが原因で生じやすいと言われています。つまり悪い状態と施術後のいい状態のギャップが大きいほど起きることがあります。そのため施術を重ねていい状態が定着し施術前施術後での差が小さくなるとともになくなっていきます。
また、生理中や妊娠中は、身体のバランスが崩れやすいため、好転反応が起こりやすくなります。

4. 好転反応を回避、軽減する方法

好転反応は、身体の自己治癒力を高める大切な現象ですが、好転反応を回避、軽減するための方法を知っておきましょう。

・施術の回数や頻度を調整する
・施術の刺激量を調整する
・施術後に体を冷やさないようにする
・十分な水分補給を施術の前後にする
・施術当日の暴飲暴食は控える
・施術当日の飲酒は控える
・施術当日は湯船には浸からず、シャワーだけにする

これらの方法を実践することで、好転反応を軽減することが期待できます。

5. 好転反応が起こり不安なときはご相談ください。

好転反応が起こった場合、過剰に反応するとなおさら症状が悪化することがあるため、不安にならずいつでもお電話ください。人それぞれ反応は違いますし、どう反応が出たかでそれが施術のヒントになりますのでご報告していただけると嬉しいです。